茶餐 無垢
– 世界のお料理をコースで楽しめる –
レポート:Y.F
柳川のお堀沿いにある古民家を改装した隠れ家レストラン、中国茶と諸国料理の『茶餐 無垢』さんに行ってきました。
ここの魅力は、ミーゴレンやルーローハンなどの定番メニューの他に、数ヶ月に一度変わる世界の料理。テーマとなる国の料理がなんとコースで提供されるため、行くたびにいろんな国の新しい料理をトータルで味わうことができます。
というわけで、柳川で見つけた世界を旅できるレストラン、早速紹介したいと思います。異国の料理を、古き良き日本の伝統を残した街で食べてきました。
今回は、世界三大料理のひとつとして知られるトルコ料理をいただきました。地中海に面したトルコの料理の魅力は何よりも豊富で新鮮な食材。そしてヨーロッパとアジアの架け橋の位置にあるため、中東とヨーロッパの魅力がバランスよくブレンドされ、美味しいだけでなくどこかエキゾチックなところです。
REPORT
まずウェルカムドリンクでザクロとあまおうソーダが出てきました。ザクロは美容によいとされ、トルコではよく使われるそうです。福岡のあまおうと合わせてより甘味と酸味が合わさった美味しいドリンクで乾杯できて幸せでした。
ドリンクに続く前菜には、4種類の料理がきれいにアレンジされていました。
茄子の野菜詰め焼きのイマームバユルドゥは別名、坊さんの気絶と言われ、気絶してしまうくらい美味しいというトルコでも人気の料理です。シンプルに見えますが味に奥行きがあり、美味しくいただきました。
ムール貝のピラフ詰めのメディエ ドルマは、仕上げに中東のユカリと言われているスマックがかかっており、程よい酸味が加わり食べやすかったです。
トルコ料理には欠かせないひよこ豆のディップのハムスには、添えられたカンパーニュをつけていただきましたが、いつ食べてもほっとさせてくれる味です。
人参とヨーグルトサラダのハヴチ タラマは、ヨーグルトソースにミントが混ざっていて、中東の香りを一気に感じることができました。
以上からもわかるように、この前菜の一皿にまさにトルコがつまっていました!
次のスープは、赤レンズ豆のスープ、メルジメッキ チョルバス。トルコのお母さんの味と言われているそうで、日本でいうお味噌汁のようなものらしいです。これも良い具合にスパイスが効いていて、しかし辛くはなく、柔らかく煮詰められた野菜の舌触りがなんとも言えない優しさでした。
付け合わせのパンは、ごまパンであるシミットを自家製で作られているそうです。本場のものは、もっとネジネジしていますが、スープにはこちらのパンも食べやすくて良いなと思いました。
そしてメインは、牛肉のシチュー茄子クリームソースのベエンデイリ ケバブ。別名、皇帝のお気に入りとも呼ばれ、ほんのりスパイスが香るシチューに、個人的に大好きな焼きなすから作るクリーミーなソース、ムンタバルが添えてあり、新しく新鮮でとても美味しかったです。
最後のデザートには、豆花と茶菓に中国茶をいただきました。
料理はもちろんですが、こうして最後に美味しいお茶でゆったりできるのも、ここの店の魅力の1つだと思います。トルコ料理の余韻に浸りながら、落ち着く日本の古民家で中国茶を飲んでいると、まさに世界を旅行しているかの錯覚に陥ってきました。
コース料理の内容も量も大満足のランチ、次回はどんな国を旅出来るのか、今からとても楽しみです。
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