ガストロノミーとは「美食学」という意味で、ただ料理したり食べたりするだけでなく、歴史や科学、芸術など食にまつわる様々な文化的要素との関係を考察する大きな意味の「食」を指します。
そして今そんなガストロノミーを学ぶのに最も適した場所を選ぶとしたら、それはアメリカでしょう。
食の歴史が浅いアメリカが何故と思う方も多いと思いますが、それは移民達と共にやって来た料理が根強く存在するからです。王室や古い伝統があるヨーロッパの国々ではそれを守るために、外から入ってくるものを融合させていくのに対し、アメリカでは移民の料理をそのままの形で受け入れていくため、至る所で世界の本格料理が味わうことができます。
そして同時に経済や芸術などの中心でもあるアメリカでは、あらゆる分野のエキスパート達が集まっているため、食文化の上にさらに芸術や化学的などの要素を重ね、トレンドとして世界に影響を与えています。それはオープンな国アメリカだからこそ可能であり、結果この地が新しくエキサイティングなものを生み出すガストロノミーの情報発信源となるわけです。
以上のような理由からも、「世界の食」を学ぶのにアメリカがとても適しているというのがお分かり頂けたかと思います。アメリカ料理はもちろん、世界中の料理をもし1カ所で学ぶとしたら、アメリカ以外には考えられません。自然に恵まれた広大な地を持つアメリカは、食材も豊富です。この豊かな食の情報発信地で、食文化を学ぶということは、短期間で内容の濃いものになること間違いありません。